スキャニングの基礎知識

・白黒
完全な白色と完全な黒色の2色のみで表現された画像。白と黒の中間色(つまりグレー)すら含まない、完全な白黒画像のこと。
・グレースケール
画像を白から黒までの明暗だけで表現し、色の情報は含まない「モノクロ」のこと。灰色を何階調で表現するかをビット数によって表す。1ビットの場合は白と黒のみで中間色がない状態で、8ビットなら(白と黒を含めて)256階調、16ビットなら65536階調の灰色で表現する。
・フルカラー
1つの画素(ピクセル)について24ビットまたは32ビットの色情報を持たせる方式で、いずれの場合も最大で16,777,216色を同時に表示することができる。
・解像度(dpi)
ビットマップ画像における画素の密度を示す数値です。単位は「dpi」で、「dot per inch」の略です。
・PDF
Adobe Systems社によって開発された、電子文書のためのフォーマットです。「Portable Document Format」の略です。
相手のコンピュータの機種や環境によらず、オリジナルのイメージをかなりの程度正確に再生することができます。
PDF形式のファイルには文字情報だけでなく、フォントや文字の大きさ、字飾り、埋め込まれた画像、それらのレイアウトなどの情報を保存できる。
・JPEG
静止画像データの圧縮方式でGIF・PNGなどと並んで最も一般的なもののひとつです。
「Joint Photographic Experts Group」の略で、ISOにより設置された専門家組織の名称がそのまま使われています。
メリットとしては、GIFよりも多くの色数を扱えるので、写真などの表現に向いています。
PNGよりも圧縮率に優れ、同じ色数であればPNGよりもファイルサイズを小さくすることができます。デメリットは、非可逆圧縮を用いているので、画像を保存するたびに少しずつ画質が悪くなります。
そのため、同じ画像を繰り返し編集する場合の保存形式としては向きません。
色数の少ない平坦な画像(CG)は画質の劣化が目立つため向きません。
・TIFF
「Tagged Image File Format」の略です。
Aldus社(現在はアドビシステムズに合併)とMicrosoft社によって開発された画像データのフォーマット。1枚の画像データを、解像度や色数、符号化方式の異なるいろいろな形式で一つのファイルにまとめて格納できるため、比較的アプリケーションソフトに依存しない画像フォーマットである。
・ファイル名付与
作成するファイルのタイトルを任意のタイトル名に変更します。
通常は「123456-20140226」などのランダムな数値なので、内容がどんな物なのかを確認するにはファイルを一旦開く必要があります。これをファイルの背表紙ラベルに記載されているタイトルに変更することによってファイルを開かなくてもある程度どんなファイルなのかを一目で判断することができるようになります。
・PDFのしおり(インデックス)作成
Acrobat(またはAdobe Reader)の左側のしおりパネルを開くと、「しおり」が表示されます。「しおり」は、PDF文書内へのブックマークで、クリックすれば該当ページが表示される便利なリンク機能です。文書内の見出しやタイトルなどを「しおり」に登録しておけば、目次のような役割を果たすため、PDFの閲覧がとても快適になります。
・OCR
光学的文字認識「Optical Character Recognition」
光学式文字読取装置「Optical Character Recognition/Reader」
の2つの意味があります。イメージスキャナやデジタルカメラによってスキャンした画像データを、コンピュータが利用できるデジタルの文字コードに変換する技術。
またはそれを行う装置やソフトウェアのことを言います。OCRはPDFファイルの文字の上や、写真(画像)に描かれている文字の上に透明なテキストを埋め込みます。
PDFファイルや画像を見る分には何も変化はありませんが、OCRによって透明テキストが埋め込まれていることで、パソコンで「文字の検索」ができるようになります。
コンピューターでは通常、PDFファイル内の文字や写真の中の文字は認識できませんがそれを検索対象にするのがOCR処理なのです。


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